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2019年1月7日から出国税の導入が発表されました。陸マイラーへの影響は?

2018年4月11日、出国税、正式名称『国際観光旅客税』が国会を通りました。

国税としては地価税以来実に27年振りの新税です。出国時に日本人だけでなく外国人に対しても1,000円徴収します。税金の用途としては2020年東京オリンピック開催に向けて訪日外国人が増えるとの予想の中で観光インフラに利用するとのこと。確かにここ数年を見ていても急激に増えている気がします。

そんな出国税ですが2019年1月7日発券分かつ搭乗分より徴収されるとの連絡が正式にありました。

2019年1月7日からの出国税(国際観光旅客税)の導入 1人1,000円

概要

出国税の内容は以下の通り。

日本からの出国時に日本人、外国人にかかわらず1,000円を徴収する。
航空券購入時に上乗せして徴収。2019年1月7日分から。

尚、2歳未満、24時間以内に出国する場合は免除となります。

余談ですが、外国人に対しては2018年から新たな免税処置が図られています。現行は消耗品(食料品、飲料品、薬品、化粧品、医薬品等)と一般品(消耗品以外、家電、カバン、靴等)でそれぞれ5,000円以上でないと免税の適用にならなかったのですが、2018年からは消耗品と一般品を足して5,000円以上で免税の対象となります。と言うことで外国人については今回の1,000円の徴収はさほど影響がないと思われます。

以下の通りANAから正式に発表がありました。出国税は2019年1月7日スタートです。

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外国人訪問数の推移

2016年の出国者数は4,000万人(内外国人は2,600万人)なので400億円の増収の見込みです。2020年には政府が外国人訪日数4,000万人を目指していることから早急な観光インフラが必要、そのための新税と言う訳です。

以下は日本観光政府局が訪日外国人数を発表したもの。(トラベルボイスから引用)2013年から猛烈な勢いで増えていることが分かります。5年で3倍近くになっていますね。この流れから考える政府が目標としている4,000万人も決して不可能ではないでしょう。

確かに主要観光名所に行くと外国人ばっかりと言う場所があります。例えば皇居。ジョギングで月に一度は行っているのですがランナー以外は殆ど外国人という印象です。日本が魅力、と言うのもありますが、物価が安いと言うのもあるのでしょうね。日本の物価はここ20年ほとんど変わらず、逆に海外に行くと上がっていることが多いですから海外から見ると日本は安いと言うことになります。

今年に入り北京に行って現地の人と話す機会があったのですが、中国は物価が高い(都市部)だから日本に買いに行くと言っていました。日本にいると中々分からないですが現地の声を聞くと面白いですね。

そんな中での東京オリンピック。外国人訪問が増える中で早急な観光インフラが必要と言うことはうなづけます。

税金の用途

税金の用途としてはWiFi利用環境の拡大、トイレの洋式化、周遊パスの整備、他言語表記の拡大等。

来てくれた人にまた来たいと思ってもらいたいですし、観光は大きな収入増につながるのでどんどん整備していって欲しいですね。

羽田空港で先立って導入された顔認証も他空港に導入して予定とのでしたが、2018年12月現在成田空港その他に広がっています。今後、さらにイミグレが混雑することが予想されるので日本人用として顔認証ゲートを推奨するというものです。超早いですよ、機会があればぜひ利用してみてください。

自動化ゲートは快適!羽田、成田他5空港で顔認証ゲートの運用が順次スタート

その他の国の出国税

出国税を導入している国は多く出国税導入については自然な流れだと言えます。アメリカ、フランス、オーストラリア、韓国、香港等。オーストラリアに至っては5,000円を超えます。

アメリカがESTAの申請手数料として14ドル(約1,600円)。フランス8ユーロ(約1,000円)、韓国が1万ウォン(約1,000円)。オーストラリアが60オーストラリアドル(約5,000円)。香港が120香港ドル(約1,600円)。

例えば羽田香港線だと以下。税金、燃料で11,060円徴収されているのですが出国税1,640円とあります。今まで詳しくは見ていなかったのですが色々ありますね。出国税については各国名前が違っています。

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陸マイラー、旅行者への影響は?

出国時に1,000円を徴収されます。発券する際、税金・燃料税は込みの金額で表示されるので実感はないかもしれません。1人分だとまだ少ないですが例えば家族4人分だと4,000円。結構大きいですね。特にアジアへLCCセールを使っていく場合は少なからず影響がありそう。

さて、ANAとJAL便を利用する際、ANAマイル、JALマイルを貯めてそれぞれスカイコインeJALポイントに交換し1ポイント1円で運賃、そして税金、燃料税にも充当することができます。*eJALポイントは国際線特典航空券での利用は不可。

仮にすべてをeJALポイントで発券しようとすると10,000マイル15,000eJALポイントに交換できるので出国税は約670JALマイルと言うことになります。4人分だと2,680JALマイル。と考えると大きいですね(笑)

多い人だと年に数回海外に行く修行僧への影響も考えられます。1回1,000円ですが3回で3,000円。家族同行だとさらに増えていきます。許容範囲でしょうか。観光インフラの整備につなげてほしいですね。

まとめ

出国時に1,000円徴収される出国税。名目上は観光インフラ整備のためとされていますが、東京オリンピックに向けて開催以降も再び日本に来たい、と思ってもらえるようなインフラを整備してもらいたいですね。この1,000円も人数が多い場合は結構痛手になりますし、発券を考えている場合は1月6日までに発券するようにしてください。

2 Comments

のりさん

念のためANAに確認しましたが、1月7日以降に発券かつ搭乗分との答えでした。

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