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僅か5か月の間に2度目の墜落。
エチオピア航空のボーイング737MAX機は3月10日、エジプト首都のアディスアベバ郊外で墜落、乗客157人全員が亡くなる大事故になりました。
同様の墜落は2018年10月にインドネシア沖で発生、僅か5か月の間に2度目の墜落です。
多くの人が犠牲となりました。心からお悔やみ申し上げます。
ボーイング737MAXは小型機の主力機として受注が好調、競合するエアバスのA320シリーズと二分する受注残を抱える飛行機であったために世界中で衝撃が走っています。
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ボーイング737MAXがエジプト首都郊外で墜落。原因は?各社の対応は?
ボーイング737MAXシリーズはボーイング737シリーズの最新機種。
ボーイング737シリーズはエアバスA320と対抗している機種で大ベストセラーになっています。
従来の機種に比べ13%の燃費の向上、航続距離の延長、騒音が40%低減、収納スペースの拡張、WiFi完全搭載と次世代航空機の性能が入った航空機です。
ボーイング737MAXシリーズは長さが違う以下の4種類あり。
MAX7 | MAX8 | MAX9 | MAX10 | |
収容人数 | 138~172 | 162~210 | 178~220 | 188~230 |
長さ | 35.5m | 39.5m | 42.2m | 43.8m |
初号機 | 2019年予定 | 2017年5月 | 2018年 | 2020年 |
2019年3月時点で運航しているのがMAX8とMAX9です。今回事故に遭ったのはMAX8型機です。
初号機の導入が2017年5月とまだ歴史が浅いですが、MAXシリーズの受注数を見ると2019年1月時点で5,000機以上(ロイター調べ)、1社で100機以上発注している航空会社も多く、大きな影響が懸念されます。2019年1月時点で実際に納入されたのは350機となっています。
ボーイング737MAXシリーズを導入している主な航空会社は以下の通り。
シンガポール航空、アメリカン航空、エアカナダ、エチオピア航空、ユナイテッド航空、中国南方航空、中国東方航空、ガルーダインドネシア航空、海難航空、トルコ航空他
影響はかなり大きなものと予想されます。
自分が乗る飛行機はボーイング737MAX?数日前からフライトレーダー等で確認するこも可能なので海外渡航時に確認してみてください。
https://www.flightstats.com/v2/
大事な点を繰り返しますが、事故にあったのはボーイング737のMAXと言う新機種です。古いタイプの737シリーズは問題なく運航されています。
事故の原因
事故が起きたのはボーイング737MAXの8型です。
事故の原因については明らかになっていませんが、2018年10月、そして今回の事故は離陸後すぐでの墜落であり、何かしらの機材トラブルが原因だったのではないか?と考えるが普通。
2つの事故の共通点としては、共にほぼ新品の状態であったこと、共に離陸直後に変調を感じ、空港に引き返し要請をしたことがあります。(3月12日のBloomberg掲載)
徹底的な原因追求と情報公開を期待したいところです。
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事故を受けての各社の対応
2度の事故を受けて各社の対応はどうなっているのでしょう。運航停止措置を取っている航空会社が拡大しています。
中国の航空会社は多くのボーイング737MAXを運航していました。中国南方航空、中国東方航空、中国国際航空、深セン航空、海南航空、山東航空等々、中国国内の航空会社は全面運航禁止へ。
その他、停止としたのが、ライオン航空、ガルーダインドネシア航空、イースター航空、シルクエアー、エチオピア航空、アエロメヒコ航空、アルゼンチン航空等。
今後もさらに広がりを見せるかもしれません。
日本の航空会社は大丈夫?
日本の航空会社はどうなのでしょう?
結論を言えば事故が起きた最新のボーイング737MAXは日本では導入されていません。
先ずは安心。しかしながら、導入する計画があります。
ANAプレスリリースの1月29日号を見ると以下の記載あり。
- ボーイング737MAX8型を30機発注した。
- 2021年度から2025年度にかけて導入予定とする。
古い機材の順次入れ替えです。ボーイング737MAXは主に国内線での利用を想定していました。
https://www.ana.co.jp/group/pr/201901/20190129-2.html
2021年導入と少し先の話ですが、ちょっと心配ですね。先ずは、ボーイング社が原因追求をしてどう対応していくかになります。
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まとめ
ボーイング737シリーズは小型機の大ベストセラーとなっている飛行機ですが、最新テクノロジーを搭載した737MAXが5ヵ月の間に2度の事故を起こし、今後の運営に大きな不安を残す結果となりました。
近年は大型機ではなく小回りの利く小型機が主流となっている中、エアバスと二分する受注数を誇るボーイング737MAXが事故を起こし大きな影響が予想されます。
2階建てエアバスA380の生産中止に見られるように近年は大型機から中小型機で運航するのが主流となっています。
大型機では採算が取れない、そんなケースも多い様で小回りが利く小型機で運航した方がメリットが大きいわけです。
さて、近年はANAもJALもエアバスを積極的に導入しています。今後はその傾向がさらに高まるのでは?と予想することもできます。
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