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コロナで航空需要激減。世界最大の2階建てエアバスA380はどうなっていく?

世界最大で2階建ての飛行機であるエアバスA380。

ANAはJALの牙城であるホノルルにファーストクラス設定のA380を2019年5月に投入しています。

何かと話題のA380ですが、エアバス社が2019年2月に生産中止を発表。

A380の最大の顧客のエミレーツ航空が発注の一部をキャンセル(他機材に変更)したのが直接の原因ですが、時代に合わなくなった超大型機の行く末について、最大顧客であるエミレーツ航空とエアバス社の間で長く交渉されてきた結果です。

そして、新型コロナで航空需要は激減。世界最大のA380はどうなっていくのでしょうか。

エアバスA380。世界最大2階建ての飛行機。

エアバスA380はこんな飛行機です。

  • 世界最大の2階建て
  • 2007年10月就航
  • 総飛行距離15,200キロ
  • 一機500億円
  • ファーストクラス設定の機材が多い
  • 全てエコノミークラスの場合853席も可能
  • エンジンは4基

 

日本の空港で見ることは少なくなりましたが(日本から撤退した航空会社も多数)、海外だと多く見かけます。

香港空港でみたブリティッシュエアウェイズ。かなり迫力ありますね。

 

シンガポール・チャンギ空港で見たシンガポール航空のA380。

エアバスA380就航後

世界最大のA380は2007年に就航しました。

運航開始13年と歴史は短いながら、エミレーツ航空を始め、シンガポール航空、タイ航空、ルフトハンザ航空、アシアナ航空、ブリティッシュエアウェイズ等が導入し、多くの話題をさらった航空機です。

エミレーツ航空の2018年7月現在の受注数。

A300/310 A320 A330~350 A380
確定受注数 816 14,276 3,032 331
引き渡し数 816 8,281 1,978 229
受注残 0 5,995 1,054 102
運行機合計 310 7,916 1,831 229

 

圧倒的に多いのが小型機のベストセラーであるA320。国内外を問わず短距離線で利用され、日本もバニラエア、ピーチ、ジェットスターを中心に導入されています。

一方で、世界最大A380の引き渡しが229機で受注残が102。1機500億円する飛行機なので、そう気軽に発注はできません。パイロット問題、空港での場所、メンテナンス、その他の問題もあります。

エアバスが想定していた受注数をかなり下回っているのは事実でしょう。

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生産中止の理由

2019年2月14日、エアバス社がA380について2021年で生産を中止する旨を発表しました。

http://www.airbusjapan.com/single-jp/detail/a380-52/

 

エアバス社と最大顧客であるエミレーツ航空が合意した以下の3点。

  • エミレーツ航空がA380の発注数を39機削減する。
  • 代わりにA330neoを40機、A350を30機発注すること。
  • 2021年でA380の生産を中止とすること。

 

エミレーツ航空は計162機のA380を発注しています。確定受注数が331機なので、約5割をエミレーツ航空が発注していることになります。

 

生産中止も、また生産を続けた来た理由もエミレーツ航空の意向が強いと言えます。

加えて、現在はエミレーツ航空以外からのA380の受注が殆どないエアバス社にとっても生産中止に持っていきたかった案件。両社の意向がマッチした結果になりました。

エミレーツ航空がA380の発注を止めるとは言え両社の関係は変わらずです。

エミレーツ航空は代わりにA330neoを40機、A350を30機発注。今まで大型機一辺倒だったエミレーツ航空が中型機のA330を導入することに今回の中止の意図が見えてきます。

  • 超大型機は時代に合わない。
  • 環境により配慮した機材を導入する。

 

採算が取れていない路線も多かったと想像できます。A380に比べて収容人数が少なく環境に優しいA330を飛ばすことはエミレーツ航空がより現実的になったと言えます。

まあ、エミレーツ航空も中止にしたかったでしょうね。豊富な資金でA380を導入、採算度外視で運航していた路線もあるでしょうから、早く決定したかったのでは?とも思います。

ANAが2019年5月24日に導入

生産中止が決まった中、ANAが成田ホノルル線でA380を導入しました。

JALの牙城であるホノルル線でANAがファーストクラス設定の機材で勝負に打って出ました。

ファーストクラス8席クラス、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミー73席、エコノミークラス383席の計520席。1階はすべてエコノミークラスです。

 

ビジネスクラスはスタッガード。

 

現在のANA主力のスタッガードと比べると雰囲気が違う感はありますが、中央がカップル席となっていて、よりファミリー、家族向けの設計にした感が強いですね。

ANAビジネスクラスの比較。新シートRoom(ルーム)は路線拡大中!

生産中止のANAへの影響は?

ANAのA380は今後大丈夫?

これは気になるところですが、生産中止と言ってもメンテナンス、部品交換等のアフターサービスを中止するわけではありません。

メーカーとしてはアフターサービスが稼ぎ柱となりますし、アフターサービスはやらない!何て言ったら世界での信用が落ちるだけ。今後もアフターサービスは続いてくので大丈夫です。

ANAのA380は問題ありませんが『超大型機の終焉』と言うことで、今後利用する機会、空港で見る機会が段々と減っていきます。

ここ何年での影響はほぼなさそうですが、5年、10年もすると1年で1機、2機のA380が役目を終えて引退していくことになりそうです。寂しい感じがしますね。

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そして、新型コロナ。

新型コロナで航空需要が激減。

A380だけでなく他の航空機の新規需要も落ち込んでいます。中古市場では小型機は売れますが、使いづらいA380は中々売れないでしょう。想定より早くA380を引退させる航空会社も増えていきそうですね。

そんな中、5月のエミレーツ会長のインタビュー

航空需要は徐々に戻ってくるが、大型機のA380は終わった、と表現しています。生産中止を決めた中、想定していた部分もあると思いますが、新型コロナで予想より早く終わりが訪れたという認識でしょうか。

100基以上のA380を保有する同社ですが、今後どう運用していくが気になるところ。前倒しで退役を進めていくかもしれませんね。

まとめ

私が乗ったA380を振り返るとタイ航空、ルフトハンザ航空、アシアナ航空、シンガポール航空の4社。

初めて乗ったのはタイ航空でした。世界最重量の機体がゆっくりと上がっていきます。離陸時に今まで体感したことがない重さを感じました。そして上空へ。

小型機、中型機と全く違う感覚だったのを覚えています。

ルフトハンザ航空とアシアナ航空を乗り比べてフランクフルトへ。

アシアナ航空とルフトハンザ航空のA380を体験。ビジネスクラス搭乗記

 

暫くは今と変わらない運航が続いていきますが、今後は搭乗する機会は段々と少なくなっていきます。機会があればどんどん乗っていきたいですね。

その中で特に乗りたいA380はエミレーツ航空。乗れる時に乗っておきたいと言うのもあります。JALマイルでエミレーツ航空でヨーロッパへ!これが今の目標です。

2 Comments

パナ

昨年、一昨年とSPGアメックスポイントをJALに移行してEXビジネスフライトを
楽しみました。
成田EKラウンジはたったの一便だけであれだけは贅沢ですね
ただ機内食は2年間、2回とも同じでビックリ
皆さんほとんどヨーロッパに行く方が多い感じでした。
ドバイのビジネスラウンジはシャンパンラウンジもありましたが機内のラウンジが
とても楽しい
次回
EKビジネスが安いんでソウル発券,
空港到着無料でアブダビまでEKのタクシーかな

返信する
のりさん

パナさん、こんばんは。

EKのラウンジはぜひ行ってみたいところです。特にドバイ。乗り継ぎ長めに取ろうかなと思ってます。
マイル貯めるモチベーションになりますよね。

ソウル発券は私も狙っています。安いですよねー
機内ラウンジも楽しそうですね♪

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