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しーずざでい  SFC修行とかマイルとか

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【ANA大丈夫?】エンジントラブルとB787仕様について

今回発生したANAエンジントラブルその他について、まとめてみました。
なにぶん専門家ではありませんので、ご了承くださいませ。

ANAのB787


8月25日、羽田⇒福岡行きの便に不具合が生じ羽田に緊急着陸しました。
ボーイング787に搭載されているエンジンが原因とのこと。

全日空によると、今年2月にマレーシア、3月にベトナムを離陸した機体のエンジン異常で引き返した。エンジン内部で高速回転するタービンのブレード(羽根)が大気中の汚染物質に含まれる成分に触れて腐食し、破断していた。腐食を防ぐ措置が不十分だったという 。毎日新聞より


8月26日現在の情報では国内線で9月末まで1日10便程度、計300便以上が欠航し、10月以降も続くと言われています。欠航便の対応としては、前後便への振替え、他交通機関への振替え、又は全額払い戻し等の対応を行うとのこと。尚、国際線の欠航はありません。
8月29日追記:発表によると9月1~15日まで国内線の欠航は無いようです。状況が目まぐるしく変わっています。
8月30日追記:成田発インド・ムンバイ行きがエンジン不調で引き返しました。立て続けですので、ちょっと心配ですね。
8月31日追記:ロールスロイスは設計に問題があったことを認めており、2019年末までに改良型のエンジンに取替、それまでは不具合が発生しないとされる新品や搭乗回数の少ないエンジンで対応するとのこと。Aviation Wire調べ。

さて、問題となったB787のエンジンについて。
以下は今年参加したANA工場見学の際に撮影した787-8のエンジンです。今回エンジン内部の奥にある羽の部分(中圧タービンブレード)が腐食すると言う不具合が発生しました。大気中の化学成分に起因する硫化腐食が発生しブレードに亀裂が入るとのことです。対応として1枚づつ交換するのかなと思ったら、エンジン毎交換するようですね。結果、エンジンの納期がかかるので対応完了までに時間を要する、と言うものでしょう。

B787ロールスロイス製のエンジン

 

2月に発生した時点で公表して欲しかったですが、原因究明に時間を要した、或いはロールスロイスボーイングとの関係等色々あるのでしょうか。

28日追記。
ブレードの破損で他の正常な部品を破損する二次被害も発生していたとのことで結構深刻ですね。故障したエンジンを停止し1機でだけで戻ったと言うことですから、2機共破損になった場合とか考えたら、ちょっと怖いです。

次にB787の仕様について簡単にまとめてみました。

 

 

B787仕様について

B787、通称ドリームライナー。ボーイング787機のローンチカスタマーとして、2004年に50機を発注し、その後も開発に大きくかかわり続け、2011年に1号機を受領以来、足掛け5年で保有は50機となっています。最近だと8月16日に50機目を受領しています。ボーイング最新シリーズでANAの柱となる機材です。
*ローンチカスタマー・・製造会社と共に新規開発に携わること。

 

2016年6月現在のANAの機材保有数(8月26日現在だと50機)です。全体の2割をB787が占めており主力だと言うことが分かります。初回発注後2014年にも追加を発注し未受領があと33機程度ありますので、767他の退役が進むと同時にB787に頼る構造は益々強くなっていきます。*資料はANA決算書から引用。

ANA機材保有数

 

こちらはANAの機材計画についてまとめたものです、参考まで。

 

 

ANAだけ? JALは大丈夫なの?

今回問題となったのはB787搭載のロールスロイス製のエンジンです。
JALにもB787機がありますが、GE製のエンジンなので問題ありません。逆に言うとB787でロールスロイス製のエンジン搭載機は他にもありますので(ニュージーランド航空とか)、同じ問題が生じる可能性があります。

 

 

B787-8と787-9の違いは?

787-9は胴体を長くしたバージョンで国内仕様だと60席多くなり、国際線仕様だと46席多くなります。
あと、B787-8の169席仕様はプレミアムエコノミーのシートがあり、240席仕様はなし、787-9には全てに搭載されています。尚、エンジン自体は同じ構造で8も9も同じブレードを採用しているとのこと(Aviation Wire調べ)。

 

 

なぜ国内線のみ欠航するの?

2,3月に国際線で同様の問題が生じています。以来、国際線用のエンジンは計画的に交換してきたとANAの発表がありました。一方、国内線は、大気中の化学成分が少ない、加えて比較的低出力で飛行するので、硫化腐食による亀裂が発生しにくいとの判断からエンジン交換は見送られた様です。そうした中で、今回の国内線の不具合が発生したので慌てて交換作業に入る、と言うことになり、結果欠航が相次ぐという形になります。

 

 

B787国際線仕様について

現状ANA国際線についてはB787シリーズが多くなっています。
特徴としてはプレミアムエコノミーとビジネスクラススタッガード配置になります。
787-8の169席仕様と787-9全てのビジネスクラスがジグザグに配置されたスタッガード仕様となっており、180フルフラットなので、長距離線で横になれると言うのはとても快適です。

ANAのスタッガード

実際に体験しました、参考まで。


モニターも綺麗です、エコノミーにもUSBポートが付いています。

B787モニター

電子カーテン採用。手動ではなくボタンで明るさを調整することになります。
日中の光の眩しさに悩まされることもありませんし、窓を暗く調整することも可能です。あとは景色を撮る際に光を調整してどの絵が最も綺麗に写るかを見て写真を撮ることが可能です。こちらは朝方に光を遮って撮ってみました。

ANAの電子カーテン

一部を除いてウォシュレットも搭載しています。
電子カーテンではありませんが、旧式の窓も付いていますね。

ANAのウォシュレット

 

あと全てではありませんがwifi搭載機が多いです。
こちらは国内線で利用したものです、参考まで。

  

まとめ、その他

B787の機体がこれまでと異なる点は、新素材カーボンファイバー複合材を採用することで大幅に軽量化されたこと、新開発エンジン(ロールスロイス製)の効果を含め、従来のボーイング767機に比べて燃費効率が約20%向上していることがあります。
簡単に言えば性能が良くなった、と言うことですね。

まとめとしては、不具合が生じたB787ですが、ANAの主力機材であり、
ANAユーザーにとっては今後搭乗する機会が多い機材になります。従って、今後の対応は心配ですね。動向を見守るとともに、9月までに搭乗する人は運航機材をチェックして早めにANAに連絡することをお勧めします。

 

 

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