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LCCはなぜA320なのか

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LCCの台頭により航空業界が更なる競争状態に入り、以前に比べ安く飛行機に乗れるようになりました。今後、私自身もLCCに乗る機会が増えそうなので色々と調べてみると機材選びに共通点を見ることができました。2016年1月現在、LCCを代表する3社の保有機材を調べると、ピーチ17機、バニラエア8機、ジェットスター(ジャパン)23機で全てがA320シリーズと言うことが分かりました。そこで、何故A320が多用されるのか、調べてみました。先ずは、A320の現状について。

エアバスA320について

 

受注数

2011~15年の5年間のエアバス社の受注数です。エアバスHPの情報を元に作成しました。圧倒的にA320シリーズが売れていることが分かります。
A320A320ファミリーの数字です。(A320を改良したA318,319,321を含んでいます)

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これだけ売れた製品だと手に入り易い、リースし易い、と言えると思います。
車でも人気機種だと同じ理屈が通じると思います。


シートマップ

ピーチ(上段)とバニラエラ(下段)です。シートの呼び名は違えど同じ180席になっています。またジェットスター(ジャパン)も同じになります。シート他仕様については、オーダーで変更も可能ですが、3社共にA320の標準仕様、つまり極力お金をかけていないと言うことがわかります。他の会社については若干使用が異なっている場合もあります。

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ちなみにマカオ航空のA320ビジネスクラスだと全150席になります。LCCと30席の差があり、LCCはより多くのお客さんを搭乗させることを目的にしているのが分かります。30席違うと全体の重量が軽くなりその分貨物を積んでいます。LCCで荷物の制限があるのは人を多く乗せているためです。

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B737との関係

エアバス製A320とボーイング製B737は席数はあまり変わらず同じ機種と言えるかと思います。ではなぜLCCの各社はB737ではなくA320を選んだのか?
スターフライヤーが設立当初の10年前にA320を選んだ理由として、
①A320の方が座席がB737に比べてゆったりしている。胴体部が長い為)
②貨物コンテナの搭載が可能。
を挙げています。
①についてはA320の方が10数センチ胴体部が長く若干の余裕が生まれます。
②については貨物の出し入れが容易、B737だとバラ積みしなくてはいけない、と言うことになります。以下はANAのHPから引用したもので、A320はコンテナが搭載されている、と言うことになります。

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全体の重量をコントロールし、機材の乗り回しの回転を早くするために素早く貨物を入れることは必要不可欠だった、と言えると思います。

また一度機材を選定するとパイロットとか整備上の問題から機材の統一が重要になる為、将来の購入については同じ機材を購入していくということに繋がっていきます。 例えば、現在8機保有のバニラエアは2020年までに25機に増やす計画を立てていますが、全てA320となっています。

最後に私見ですが、ANAとかJALボーイングとの結び付きが強く中々大胆な機材の変更ができなかったですが、LCCは新しい会社のためしがらみがなく、売り込み攻勢をかけたエアバスを初めからすんなり選択できた、と言うこともあるかと思います。然しながら、ここ数年ANAJALエアバス社を選択しており、偏った発注形態から脱出しどちらの選択も可能にする、と言う戦略をしていることが分かります。

 

LCCの問題点・搭乗の際に気をつけること

LCCとA320の関係について調べましたが、そんなLCCに搭乗する際の注意点を纏めてみました。

①遅延や欠航が多い・・少ない機材でフル稼働するため、故障やトラブル発生時に欠航や遅延が発生します。振替が無いと翌日以降になることもあります。ANAJALが遅延・欠航が少ないのは予備機がある為です。
②荷物預けは有料・・目一杯の人を乗せるために機体の重量に制限がかかるため、荷物を減らし対応しています。荷物は極力減らして機内に持っていける分だけにした方が安上がりになります。
③空港のカウンターは遠い・・空港の隅にあることが多いので、時間に余裕を持って空港に向かうことが大切です。
機内食他サービスは有料・・フライト時間にもよりますが、食事時であれば前もって空港で食べることをお勧めします。食事の持込はOKの会社もありますが、スタンスがばらばらなので事前の確認が必要だと思います。

これら注意点については、LCCが価格を下げるために行っていることから生じるものですので、結果驚くほど安い(キャンペーンは特に)金額が実現しています。

LCCは低価格を実現するために、また競争から生き残るために、あらゆる戦略を立てています。そのために生じる問題もありますが、一番深刻なのは遅延や欠航が多い、と言うことだと思います。時間に余裕がある際は良いかもしれませんが、ビジネス等時間に制限がある時は困ってしまいます。従って、その点を考慮の上、チケットの購入が必要かなと思いました。

 

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