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ANAとピーチとバニラエア 機材計画から見えること

ANA関連(ANA、ピーチ、バニラエア)の機材計画から見えることについて備忘録を兼ねて書いてみたいと思います。グラフ等は全てANAの決算(平成28年3月期 第3四半期決算)から引用しています。

 

ANAとバニラエアの計画

現在のANA・バニラエアの機材保有数と2020年度末の計画の比較です。先月ハワイ・ホノルル路線にA380×3機(カタログ価格で1,500億円)の投資を発表しましたが、今後も中型機、省燃料機材を中心に、現在の258機⇒300機と強気の投資計画です。(バニラエア分を含む)

 

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 未就航の中南米とか東南アジアとの関係を強化していくようです。そんな中、ANAの最新の機材保有状況です。

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バニラエア単体では、現在エアバスA3208機保有しています。全てこういうシートマップです。

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バニラエアは一時機材導入の計画もありましたが、パイロット不足の問題で機材導入を延期しています。紆余曲折を経て、20年度末の計画では、一気に20機を保有する計画を立てています。リゾート路線や訪日需要を狙っています。

ちなみに、ピーチとバニラエアでは、設立の経緯も違いますがANAの出資比率が異なります。ANAピーチ出資比率は38%バニラエアへの比率は100%なので、バニラエアに対しては機材導入の計画を独自で決められる、と言う流れになります。一方ピーチは香港の投資組合の出資が三分の一入っています(航空法により海外出資は三分の一までと決められている)ので、ANA独自の判断でないことが分かります。


また、ピーチもバニラエアも順調に客数を増やしていることが分かります。競争は激化する一方だと思いますし、ピーチとバニラエアの使い分けも更に重要になってくると思います。

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ピーチの計画

ピーチは現在17機保有していますが、3機を加え20機に拡大予定です。

2015年6月16日パリで開催されたパリ航空ショーにおいて、3機のエアバスA320-200を購入する契約をエアバス社と締結し、2016年以降順次受領し、2017年度末までに20機体制での運航を目指すと発表。これまでの17機(導入予定含む)についてはリースにて調達していたが、今回の3機が初めての自社購入での調達となる ウィキペディアより

保有中の17機はリースで、エアバスから新たに3機購入することになります。リースは、間にリース会社や投資会社が絡んでいる場合が多いので、新規参入でも比較的容易に借りられる、長期借入れの必要なし、というメリットがあります。一方、保有に比べ費用(リース料)が高い、というデメリットもあります。

今回初めて3機購入すると言う背景には、実績と黒字を重ねてきた結果、エアバスも安心して売り渡せる判断に至ったと言うこと(与信の問題ですね)、ピーチ側の判断としては継続した黒字の自信、資金調達の目処が立っているということ、ここで勝負したい、そんな気概が伝わってきます。

 

ちなみに、ANAの比率は保有77%、リース23%です。ANAは、基本的には購入し、リースは全体のバランスを考えて、ということだと思います。航空機の償却期間は、17~20年の定額償却と言うことですから、500億のエアバス380を購入し20年の償却にした場合、毎年25億円の減価償却を行っていく、と言う流れです。

 

ANAの強気

ANA計画のバランスシートを見て見ます。2020年度は、大幅な機材導入の影響で総資産が膨れ上がっています。しかし、有利子負債は700億増と機材導入に比べ少なくなっています。こんなに投資を進めていくのに借入れしない、ではどうやって? と疑問が沸いてきます。

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よく見ると自己資本がつみあがってますので、毎年出た利益から機材購入を進めていく、借入れはなるべく行わない、こういう流れになります。
全うな計画ですが強気にも思えます。東京五輪を迎えてのチャンス、LCC等競争激化、決算上借入れは少なくし健全な財務体質にする、そんな中でのANAの計画です。逆に利益の計画が下振れすると、機材導入の計画を見直すか、借入れを行うか、の選択を迫られるということになります。

 

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さいごに

 

ANAユーザーとして普段とは違った視点で考えてみました。機材導入は大きな投資になるわけですから慎重にならざるを得ない一方、競争に勝っていくための必要不可欠な手段な訳で大きな決断に迫られます。結論としては、計画をがんばって欲しい、私もどんどん飛行機に乗りますよ、そんな感じでしょうか。